東京慈恵会医科大学

一次試験 二次試験
英語 100点(60分) 面接 (URL)
http://www.jikei.ac.jp/
数学 100点(90分)
理科2科目 200点(120分)

英語

出題形式・内容
2012年度も大問は7問。発音問題(4題)、語彙問題(大問は2つで、片方は頭文字が書かれている穴埋めで4問、もう片方は選択式で4問)、文法・語法・語彙問題(前後の文をつなげる形式で4問)、文法・語法問題(正しい英文を選ぶ形式で4問)、長文1題(説明・和訳あり)、英作文(2行程度)という構成。特に、語彙に関する設問は難しい。おそらく、相当英語に自信がある受験生も、語彙や文法を問う問題ではかなり間違えたのではないだろうか。これらの設問の難易度の高さは、ある意味でこの大学の例年の傾向に沿うものといえるだろう。長文は内容自体はそれほど難しくはないが、やはり語彙を聞く設問に難しいものが含まれており、和訳するべき下線部にも推測しなければならない単語が含まれているなど気が抜けない
(とはいえ、和訳するべき箇所にある単語は文脈から推測できるだろう)。
対策

慈恵会医大の英語で本気で合格ラインを超えようとするなら、徹底的に語彙力を高めることに尽きる。しかし、現実に慈恵会医大に合格する生徒には、それほど語彙力が備わっていたわけでもなかった(一部例外はあるが、たいていは国立と併願しながら合格するなど語彙力増強ばかりやっていられない)のであり、できない問題が複数あるのが通常であるし、だからといって合格できないわけではない。発音問題にも難しい単語が含まれており、全問正解するのはなかなか容易ではない。これらの見たこともないような問題に対してどの程度まで準備をするべきかは、慈恵会医大を受験する際の最大の問題であり、どうか慎重に判断してほしい。

例 2012年度 大問1 (A)(下線部の発音が他の3つと異なるものを選べ)
1. chamber 2. chancellor 3. chasm 4. chestnut
(解答…3 ※2の単語は「大学総長」の意で、3の単語は「割れ目」の意)

例 2012年度 大問2 (C)(空所に与えられた文字から始まる英語を1語書け)
Mike: Who do you think will win the World Series this year?
Kathy: It’s hard to say, but I am (r) for the Yankees.
(解答…rooting ※root はアメリカの口語表現で「応援する」の意味)

上の例のような設問は他にも出題されており、結局普段の学習から幅広く英語の知識を得るようにしなければならないということになる。その他、慣用句・ことわざ・口語表現などは幅広くチェックしておきたい。

長文自体はそれほど難易度が高いわけではない。ただ、下線部が施された単語と同じ意味の単語を選ぶ設問に難しい(というか、受験生はほとんど知らないであろう)単語が問われていて、消去法でも解答を絞りきるのは難しかったと思われる。

例 2012年度 大問7 問2(6) (左端の単語と文中での意味が最も近い意味を表す語を選べ)
(6) wriggling 1. wavering 2. writhing 3. wreathing 4. wrinkling
(解答…2 ※左端の単語は「体をねじること」の意で、1は「ゆらすこと」、2は「体をねじること」、3は「花を輪っかにして絡め合わせること=リースを作ること」、4は「しわがよること」の意)

結局、慈恵会医大の英語については、取れる問題を確実に取り、できない問題があっても慌てないことが重要である。普段の学習では、(繰り返しになるが)とにかく語彙力を増やすことを心がけよう。

数学

出題形式・内容
2012年度も、3問の大問が出題され、そのうちの1題が小問集合という例年通りの出題がなされた。標準レベルの問題とやや難しいレベルの問題の組み合わせで構成されており、特にここ数年やや難しい問題が出題され続けている。したがって、時間内にすべての解答を終えるには、計算の仕方や式のたて方などにある程度の工夫が必要となるだろう。なお、証明問題が出題されることもあるので注意が必要である。
対策
慈恵の数学では、難易度がそれなりに高く手間がかかる問題が出題されやすい。普段の学習から、標準的な問題に加えて少し手間のかかりそうな問題にも慣れておくとともに、計算を効率的に行えるような訓練を積んでおく必要があるだろう。取れる問題を確実に取って、時間のかかりそうな問題は後に回す判断が、本番の試験では求められる。

理科

物理

出題形式・内容
例年、大問3題で構成されており、2012年度も同様の形式となった。ただし、2011年度までは導出過程を書かせる出題が見られたが、2012年度では答えのみを記述すれば良い形式になっている点には注意。標準レベルから若干難しい問題までが出題され、制限時間も厳しい。なお、力学・電磁気からの出題が多く、原子分野からの出題はあまり見られない。
対策
慈恵会医大の物理は、設問によって時間がかかったり、答案の方針を思いつくのに時間がかかるものがある。したがって、解ける問題をきちんと解いておくという姿勢が本番では重要だろう。また、標準レベルの問題が多いため、まずは標準レベルの問題をきちんと理解した上で、素早く解けるように訓練をしておこう。また、やや発展的な内容の問題についてもつぶしておければ、だいぶ心強いだろう。

化学

大問4題。問題は質・量ともにハイレベル。精度の高い知識の習得と演習量に裏打ちvされたスピード処理が必須。
出題形式・内容
例年大問4題で構成され、2012年度も同様だった。計算、論述も含む記述式で、難易度も高く分量も多い。応用的な問題にも対応できる必要があり、相当な学力が必要となる。出題範囲も幅広く、あまり馴染みのない問題なども含まれる。
対策
慈恵会医大の化学は、手間のかかる問題が多いため相当念入りな対策を立てておく必要がある。基本的な理解をおろそかにせず、かつ標準レベルまでの問題をなるべく早い段階で完成させておきたい。難易度が高い問題を正確な理解に基づいてこなしていくことで、全方位に対応できる高い学力を備えておかなければならない。

生物

出題形式・内容
4問の大問から構成され、生態系を含む全範囲から出題がなされている。解答には計算だけでなく論述も要求されることが多い。2012年度も4問の大問が出題された。標準的な問題が多く出題され、高得点勝負になるだろうと思われる。
対策
慈恵の生物では、標準レベルの問題が多く出題される。論述問題も出題されることから、正確な知識・理解を普段の学習でどれだけ積み重ねられるかで勝負が決まる。知識に関しては若干細かいものまで出題されることがあり、興味の対象を広げながらより多くの知識を得られるように意識して学習していこう。
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