慶応義塾大学

一次試験 二次試験
英語 150点(90分) 小論文 (50分)
数学 150点(100分) 面接 (URL)http://www.keio.ac.jp/
理科2科目 200点(120分)

英語

出題形式・傾向

2008年以降文法問題が出題されず、2011年度で減った英作文は2012年度で2題に戻ったものの整序英作文の形式となった。そのため、2012年度は整序英作文+長文2題+自由英作文(80字)という構成になり90分で十分に解答できる分量となっている。総じて、以前のように時間的に無理を強いる傾向はだいぶ弱まり、難易度も落ち着きつつあるため、「普通の試験」になりつつあると言えるだろう。とは言え、英文和訳、英作文の実力が合否を左右する点に変わりはない。

慶応大では新しい形式である整序英作文は、選択肢の数はそれぞれ7~8つ。それぞれの選択肢に含まれる語数も多いが、日本語のリードがあるため見た目ほど難しくはないだろう。

例 2012年度 大問1 (3) (3番目と6番目の空所に入る記号を答える)

保障期間が切れるときに故障する家電製品を定価で購入するか、平均して数年は使える製品を格安で購入するかを選べるなら、迷うことはない。
( ) ( ) ( ) ( ) ( ), ( ) ( ) ( ), the decision is obvious.
1. a choice
2. between
3. given
4. or
5. paying a significantly reduced price for items
6. paying full retail price for appliances
7. that break down the moment their guarantee expires
8. that will last on average a few years
(※答えさせる空所の位置が簡単すぎて、逆に悩んだかもしれないが…)

長文は2題。空所補充は、前置詞や動詞などを補充するもので文法・語法知識が問われる。
その他は、英文和訳や説明問題で、点数的に差がつくのはこの部分だろう。

最後の自由英作文は、制限字数が80字で例年とさほど変わらなかった。この自由英作文も点数的に差がつくところ。
対策

整序英作文は、落ち着いて解答すればそれほど難しくない。むしろ、選択肢に含まれる単語数の多さ(上記の例では選択肢5~8)にビックリしないことが重要。長文は、動詞を語形変化させて入れる設問が若干難しいかもしれないが、オーソドックスな解法をしっかりと習得しておけばそれほど問題は無いだろう。重要なのは、説明問題と和訳ということになるが、未知の語彙が問われた場合は文脈に頼らざるを得ないが、和訳における構文的な難しさは特別に難しいというわけではないだろう。

例 2012年度 大問2 (1)(和訳 ※ microbe については注釈あり)

Moviegoers might find fantasies like these entertaining, but for a microbe hunter like me, who spends his days trying to identify the viruses that cause dangerous diseases, the truth about the potential of global outbreaks is gripping enough.
(※この設問では、gripping の意味を文脈から推測しなければならないかもしれないが、あとは標準的)

例 2012年度 大問2 (2)(和訳)

More than three-quarters of all emerging infectious diseases originate when microbes jump from wildlife to humans.
(※この設問は文脈の理解不要。構文的に何も難しいところがない)

自由英作文は、どれだけ事前に対策していたかで勝負が決まる。80字の制限字数でミスは許されない。

慶応大の英語で合格ラインを超えるためには、和訳・説明・英作文の3つすべてについてしっかりと練習をしておかなければならない。しかし、それぞれが求めるレベルは(考えられているほど)高くはないので、過去問や国公立の入試問題などを素材に数多く演習をこなしておこう。

数学

出題形式・傾向
記述式の解答で4つの大問からなる。ただ、記述式とはいっても答えのみを記述すれば良く、途中式を書く必要はない。ここ数年、難易度は緩やかに低下傾向。ただし、2012年度は第4問の微積分と極座標に関する設問など、一部解答しにくい問題が出題されるので注意。
対策
答えとなる数字・数式を記入すれば良いだけとはいえ、100分の制限時間では解答に行き詰まってしまうと解答しきれなくなってしまう。出題のレベルはあくまで標準的なものが中心であり、とても手が出ないような出題はなされないのであるから、標準レベルの問題をしっかりと解けるようにしておくことが慶応大の数学で合格ラインを超えるためには必須だろう。ここ数年難易度が下がってきているが、それ以前の過去問も含めてしっかりと研究し対策をたてておこう。

理科

物理

出題形式・傾向
2012年度は大問4題での出題で、これまでの3題から1題増加した。しかし、問題量はむしろ減少しており解答しやすかったかもしれない。慶応大の物理の特徴は、原子分野に関する出題がほぼ毎年見られるということで、2012年度も出題がなされた。難易度は標準レベルからやや難しいレベルの問題が出題されるが、毎年計算問題では時間のかかる出題が見られ、スピーディーに処理していきたい。また、2012年度は内部被爆など社会的関心事に関する出題も見られ、戸惑った受験生もいたかもしれない。
対策
慶応大の物理については、頻出分野である原子も含めた全範囲にわたる学習が必要である。また、これまで小問集合で問われることの多かった原子は、2012年度は大問の形で問われており時間配分にも十分注意して解答しなければならない。また、見たことがないような出題も標準的な問題の切り口が違うだけであったり、基礎が理解できていればなんとか食らいつけるような出題であったりするため、物理の各分野の基本事項について深い理解を養っておこう。

化学

出題形式・傾向
例年3問の大問で構成されている。解答方法はすべて記述式で、選択問題・穴埋め問題・論述問題に解答する。慶応大の化学では、毎年のことだが有効数宇の桁数は明示されていないため、問題文の他の記述などから判断しなければならない。難易度は標準的な問題が多数を占めるが、時間配分に注意しないと解答しきれないだろう。
対策
慶応大の化学では、一部難易度の高い問題が出題されるものの、多くは標準レベルの問題が出題されている。したがって、普段の学習でも奇をてらわず基礎から着実な学習を積み上げれば良い。むしろ、試験本番では有効数字の桁数だけでなく、問題文中にある指示をきちんと守った解答を行うようにしよう。慶応大を受験しようとする受験生にとって、慶応大の化学を乗り切るもっとも有効な対策は、実は「問題文をきちんと読むこと」なのかもしれない。

生物

出題形式・傾向
例年3題から構成され、2012年度は選択問題・穴埋め問題・論述問題の他に図を書いて説明する問題も出題された。実験についての考察や教科書のレベルを超えたテーマが問われることが多いのが特徴である。見たことのないような問題も、考えればわかる問題であれば良いのだが、知らなければ解けない問題も出題される。時間配分にも注意を払い、解ける問題を確実に解いていくことを心がけよう。
対策
慶応大の生物は、教科書レベルを超えた知識を備えておくことが必要とされるため、基本事項を踏まえてどこまで学力を高められるかが重要になる。他の併願校で問われる内容との兼ね合いで、どこまでの準備を行うべきかは異なるが、頻出である実験分野の問題をしっかり準備しつつ高度な知識を身につけるといった学習を心がけよう。
お問い合わせはこちら
page_top