杏林大学

一次試験 二次試験
英語 100点(60分) 小論文 30点(60分)
数学 100点(60分) 面接 (URL)http://www.iwate-med.ac.jp/
理科2科目 150点(100分)

英語

出題形式・傾向

長文読解が2題、空所補充形式の文法・語法問題、会話問題、正誤問題から構成されてい
る。制限時間は60分で、解答はすべてマーク式。正誤問題や細かい文法・語法を問う設問で必要以上の時間をかけなければ、(それでも忙しくはなるだろうが)制限時間内に解答を終わらせることができるだろう

長文読解の英文はそれほど長いものではないが、難しい語彙が多く含まれており「とっつきにくさ」を感じるかもしれない。設問を解くにあたっては、(例年、若干悩ましい選択肢が存在するが)あまり細かい語彙にとらわれずに文脈をしっかり追えれば解答できる問題がほとんどである。鍵となる概念がどのようなものなのか、漠然とでもいいのでわかってしまえばだいたいの問題は解ける。また、他の問題を解いていく中で文脈がわかることも多い。選択肢は本文の流れのままに配置されている。

文法・語法問題は、問題としての適切さに若干の疑問が生じる設問もあり、捨て問をきちん
と捨てられるだけの実力が必要である。会話問題は、2012年度の設問ではだいぶわかりやすい設問となっており、前後の文脈からきちんと解答することが可能な設問となっている。正誤問題についても、文法・語法問題と同様の捨て問がいくつか配置されているので、時間をかけすぎることなく解ける問題をしっかりと解くことが重要である。
対策

杏林大学の英語について。長文については、基本的な語彙(一般的な語彙+医系語彙)を習得しておくこと。それでも、本番の試験では未知の語彙が数多く出題されるだろう。しかし、未知の語彙があっても文脈を把握することは可能であり、文脈さえわかれば合格ラインを超えることができる。一般に言われるイメージとは異なり、杏林大学の英語長文は解答することだけを考えればそれほど難しくはない。そこで、普段の学習では予習段階で安易に辞書を引かずに、一通り解答を作る訓練をしておこう。このように、杏林大学の英語長文を解答するには、鍵となる概念が漠然とでもいいのでどのような意味内容を有しているのかに着目し、妥当な選択肢を選べばよい。また、選択肢が本文の流れの通りに配置されているため、本文と選択肢を照らし合わせながら解答していこう。制限時間が短いので、2回読むことは事実上難しいと思われる。以下は、文脈さえわかれば設問が解けることの具体例である。

例 2012年度 大問1 英文2(これから受験生はこの問題を解くだろうから、邪魔にならない範囲で解説をする)

(※文脈…医学学校での学習(a differential diagnosis という手法を用いる)とインターンでの経験(flesh-and-blood decision-making(= pattern recognition)という手法を用いる)がかなり違うので、筆者は衝撃を受けたという英文)
What is the main point that the author wants to convey?
1. There are lessons learned in the classroom that are not replicated in the working environment.
2. Differential diagnosis should be used both in the classroom and in the actualassessment of flesh-and blood patients.
3. An attending physician reasons in much the same way as any professional does.4. It is up to the intern to establish pattern recognition from an early stage of learning.

この設問は、文脈さえわかれば細かい部分がわからなくても解答が可能である。とにかく、学校での学習と現場とではずいぶん違うという文脈だから、2と3を消去。4の選択肢は、学習の早期段階からパターン認識を確立するかどうかが誰の責務かといった文脈ではなく、学校と現場がずいぶんと違って驚いたという文脈だから消去。このように、文脈さえわかれば解答できる。未知の語彙が出てくると確かに不安に感じるだろうが、文脈をしっかりとつかまえよう。また、鍵となる概念については、他の設問ですでに問われていることも多いから参考にしよう。

その他の問題については、簡単な問題と若干不適切では?と思われるような問題が混在しているため、いくつかわからない設問があっても心配する必要はない。むしろ、これらの設問で動揺しないことが求められているのだと捉えて、解ける問題を確実に得点するようにしよう。

数学

出題形式・傾向
制限時間60分で、全問マーク式。例年、標準的な問題が多く出題されているが、ちらほらと解きにくい出題も見られる。問題量も多いため、実際に完答することは難しいかもしれない。いかに解ける問題を数多く解けるかが重要であり、難しい問題が出たときの対処が問われていると考えてよい。2012年度では正五角形に関する設問など、解きにくい問題が出題されているため、受験生は「基礎レベルの問題を解くスピード勝負」なだけだと考えていてはいけないだろう。
対策
杏林大学の数学は、それぞれの大問でいかに誘導に乗れるのかが鍵になる。難しい問題や計算に手間のかかる問題を後回しにしつつ、解ける問題を確実に解いていこう。短い時間の中での勝負だから、本番での計算ミスは致命的になりかねない。普段の学習から、ケアレスミスに気をつけて学習すること。難易度は標準的なものからやや難しいものまで含まれるため、やや発展的な内容についても問題集でつぶしておきたい。

理科

物理

出題形式・傾向
2012年度より配点・試験時間が変更となっている(100点→75点、60分→50分)。全問マーク式。配点および試験時間変更の影響か、2012年度ではこれまでのような難易度の高い問題は少なくなり、標準的な問題が多く出題された。大問は4つあるが、制限時間内に解答を終えることはそれほど難しくはないだろう。
対策
試験の方式が変更になったばかりで難易度が若干下がった感があるが、対策としてはこれまでの杏林大学の物理対策と同様にある程度難しい問題もこなせるような準備をしておきたい。また、これまでのように大問が進むにつれて難易度が高くなる傾向は2012年度も変わらなかったため、実際の現場では難易度の判別を正確に行って解答順序を決めること。

化学

出題形式・傾向
2012年度より配点・試験時間が変更となっている(100点→75点、60分→50分)。4つの大問から構成され、全問マーク式。形式が変わった2012年度は、基本的な問題が大半を占め合格ラインはかなり高かったと考えられる。
対策
杏林大学の化学は、大きな転換点を迎えようとしているのかもしれない。これまで少ないながらも出題されてきた難問は姿を消し、問題量も大幅に減少した。来年度以降の出題傾向を探るにはまだサンプルが少ないが、もし難易度が低いままであれば、とりあえず杏林大学プロパーの対策を取るよりも他の大学の対策の中で十分対応が可能である。基本的な問題が解けるよう、しっかりと準備しておこう。

生物

出題形式・傾向
2012年度より配点・試験時間が変更となっている(100点→75点、60分→50分)。3つの大問から構成され、全問マーク式。他の科目(物理・化学)にも言えることだが、形式が変わった2012年度は基本的な問題が大半を占め合格ラインはかなり高かったと考えられる。
対策
杏林大学の生物については、2012年度から時間短縮・配点減少の影響から難易度が下が
り、問題の分量も減った。例年通り実験に関する出題がなされたが、写真を用いた出題は姿を消した。また、実験に関する出題もそれほど難易度が高いものではなかった。基本的な理解にあやふやな点がないように、また、ケアレスミスなどをしないように、日頃の学習から気をつけよう。
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